ビートルズ「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」

ファースト・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の1曲目を飾る曲です

「もう他の子とは踊らない。彼女があそこにいるのを見てからは」

と歌うカッコいいロックンロール・ナンバーです

演奏もキリッと引き締まってジョージのエコーの効いたギターがイケてます

ジョージのギターはイイときとイマイチなときがありますが

この曲のギターはイイときです(笑)

 

シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」の英国発売が1962年10月5日

シングル「プリーズ・プリーズ・ミー」の英国発売が1963年1月11日

アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の録音が1963年2月11日

という流れからすると

シングル「プリーズ・プリーズ・ミー」のヒットがあって

アルバムを出すことが正式に決まったとの逸話は本当のようです

 

中山康樹氏は「これがビートルズだ」の中で

米国編集の「ミート・ザ・ビートルズ」収録の

「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」は

冒頭のカウントのうち1、2、3がカットされて4から始まる

という趣旨のことを書いています

「ミート・ザ・ビートルズ」は

現在もApple Musicの「The U.S. Albums」の中で聴くことができますが

残念ながら「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」は

2009年のデジタル・リマスター盤、つまり英国盤と同じものになっています

 

(参考文献)

中山康樹「これがビートルズだ」(講談社現代新書)

大人のロック!編「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(日経BP社)