ビートルズ「ミズリー」
ジョンとポールの共作でボーカルも二人がユニゾンになったりハモったりの曲ですが
ボーカルも歌詞もジョンがメインという感じがします
同じ悲しい歌でもポールの曲は物語的であるのに対し
ジョンの曲は心の内側をさらけ出してるイメージがあります
「世界中が僕をひどく扱うんだ。惨めだよ」は
フラれたときの心境がよく表されています(笑)
ただ、曲調は明るいのです
それがこの曲の不思議な魅力でもあるんですが
ジョンは、こんな暗い歌詞を歌っているけどオレは大丈夫だと言いたいような
あるいは、暗い歌詞を歌う自分を笑い飛ばしているような
何か悲しい心をオブラートに包んでいるように見えます
この傾向は後に「ヘルプ」「ひとりぼっちのあいつ」といった佳曲を生み出します
ジョンが本当に心の傷をさらけ出すのは
ビートルズ解散後のソロ・アルバム「ジョンの魂」です