ビートルズ「サンキュー・ガール」

「フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面です

ファンへの感謝の歌としては「サンキュー・ガール」の方が直接的です

「僕がブルーな気持ちのときには元気づけてくれた」みたいな歌詞は

一人の女性に語りかける内容になっていますが

ツアーの移動で疲れていても

ステージでファンを目の前にすると元気が出たことを

そのまま歌にしたのではないでしょうか

 

ジョンとポールのハモリながらのボーカルが聴きものです

二人ともリード・ボーカリストまたはソロ・シンガーとして十分やっていけるのに

それが二人で歌い、しかもこの曲は完全な共作ですから

今となっては夢のような作品です

 

モノバージョン、ステレオバージョンとも第6テイクをベースに編集したもので

エンディングでハーモニカが入らないのがモノ、入るのがステレオです

ちなみにエンディングのドラムソロがないバージョン(第1テイク)は

Bootleg Recordings 1963で聴くことができます

 

(参考文献)

中山康樹「これがビートルズだ」(講談社現代新書)

大人のロック!編「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(日経BP社)