科学的に考えるということ
子どものころ読んだ学習マンガに
ガリレオ・ガリレイがピサの斜塔で行った実験というのがあります
ガリレオは重い物と軽い物の落下速度の実験をしました
民衆は「重い物の方が早く落ちるに決まってる」と言い
ガリレオを嘲笑いましたが
結果は、重い物も軽い物も落下速度は同じでした
ガリレオは常識とされていることに
科学的な考え方で臨み、実験で常識を打ち破ったわけです
「観測者の運動に関係なく、光の速度は変わらない」
という当時としてはおかしな観測結果を素直に受け入れて
光の速度が変わらないなら時間や距離が伸び縮みする(みたいな)
量子力学にしても
「電子は粒子でもあり波でもある」
という常識はずれな実験結果から生まれました
新型コロナの感染拡大とその収束について
多くの専門家は科学的な考え方をしていないように見えます
人流の増大が感染拡大をもたらすというのは
常識的ではありますが
人流が増大したからといって必ずしも感染拡大しない事実を
認めたくない専門家が少なからず存在します
しかし、これを悲観する必要はありません
歴史を振り返ると
すべての科学者が科学的な考え方をしていたわけではなく
一部の科学的な考え方をする科学者が
科学の発展に寄与してきたわけですから
新型コロナに関する非科学的専門家の存在も
ありふれた、ごく普通のことなのかもしれません