アナログ盤 vs CD

【結論】高級オーディオで聴くときの満足度はアナログ盤が優れている

 

アナログのレコードが見直されるようになって久しいです

アナログ盤はCDより音がいいといわれますが本当でしょうか

CDが実用化されて買えるようになったころ

多くの人は「CDってこんなに音がいいのか」と思ったはずです

 

1 再生周波数特性

CDの再生周波数特性は人間の聴覚に合わせて

20Hz~20kHzに設定されているのに対し

アナログ盤の周波数特性はCDのそれより広い、といわれることがあります

理論上は確かにそのとおりですが

国際規格であるRIAAによりアナログ盤の周波数特性も結果的にCDと同じです

もっとも、20Hz~20kHzを超えるアナログ盤も存在するようです

 

2 チャンネルセパレーション

アナログ盤を実際に聴いてみるとわかりますが

片方のチャンネルだけ聴くともう一方のチャンネルの音が

小音量でエコーがかかって聴こえます

CDではこれが改善されいます

 

3 ノイズ、回転ムラ、ダイナミックレンジ

この3点はCDの方が優れています

 

4 時間軸上の分解能(音の波長)

CDでは一定のレート(1秒間にどんな間隔でデータを読み込むか)で

生の音がデジタル化されています

ハイレゾ音源はこのレートが細かいので音がいいとされています

アナログ盤は文字どおりアナログなので間隔のない連続音です

 

このように考えていくと「時間軸上の分解能」を除いて

CDがアナログ盤より優れているといえそうです

私が思うにはアナログ盤を聴いて、その感想を発信するような人は

たいてい高級オーディオで聴いているので

アナログ盤は音がいい、とされるのでしょう

私自身、ジャズ喫茶や名曲喫茶でアナログ盤が再生されていると

「おっ」と思って

なんだかわかりませんが満足感が高くなります

オーディオは数値だけでは説明できない気分みたいなのがありますから

感覚的に満足度が高いかどうかが重要なのでしょう