わが懐かしの悪ガキ時代(出ろー編)
今では虫も殺さぬような顔をしていますが
私にもわんぱくな時代がありました
小学1、2年生のころ、私は近所に住むKとよく遊んでいました
Kと私の遊び場は、よその家の庭でした
その庭は、けっこう広くて100㎡はあったと思います
木が数本生えていて、ひまわりやダリヤなどの花も咲いていました
私とKは毎日のようにブロック塀を乗り越えて庭に入り
わが物顔で庭を使っていました
季節の虫取りくらいなら、まあゆるされるかもしれませんが
私とKは、木登りはもちろん
落とし穴は掘るわ、いちじくの実をとって壁にぶつけて遊ぶわで
その庭でやれることは何でもやっていたのです
当然、庭の持ち主にとっては迷惑この上ないのですが
大人が出てきて私たちをしかるのではなく
その家の小学4年くらいの息子が
「出ろー。出ろー」と言って出てくるのが常でした
私とKはこの息子を「出ろー」と呼んでいて
出てくると「出ろーが来た」と言って庭から逃げ出しました
そして翌日には再び庭に入って遊ぶというのを繰り返していたのです
まぁ、私もKも出ろーのことはなめきっていました
ところが、ある日出ろーにこっぴどい仕返しをされました
いつものように出ろーが「出ろー。出ろー」と言って出てきたので
私とKはブロック塀を乗り越えて逃げようとしたのですが
なんと塀の手前の踏み切る場所に出ろーが罠を仕掛けていたのです
人糞でした
当時はトイレが汲み取りだったので
そこから運んでおいたのでしょう
私は思いっきり両足を人糞に突っ込み
ブロック塀に登らなければなりませんでした
Kも同じ目にあったのか、二人は一言も口をきかず
その場で解散して家に帰りました
このときばかりは出ろーにやられましたね~
翌日、私とKは何食わぬ顔で出ろーの庭で遊びましたがね^^