わが懐かしの悪ガキ時代(初恋編)

小学校に入学する前、私は女の子とばかり遊んでいました
二歳年上のK美ちゃんと一歳年上のY子ちゃんが遊び相手でした
そのうちK美ちゃんとはあまり遊ばなくなり
Y子ちゃんと遊ぶ日々が続きました

Y子ちゃんは勤務医の子でアパートに住んでいました
核家族だったこと、家具が新しくてきれいだったのがうらやましかったです
わが家は三世代同居で、しかも商売をしていたので
複数のお手伝いさん(親戚でした)がいる大家族でした

Y子ちゃんのお父さんが撮影した8ミリフィルムの映像をみたときに
親子水入らずでどこかに出かけてる様子にもあこがれました

Y子ちゃんとは外で走り回って遊ぶこともありましたが
ままごとをやって遊ぶことも多かったと思います
「はい、おみおつけ」「はい、お新香」とか
とにかく毎日そんなことをしていて
私の家族からは
Y子ちゃんと遊んでから言葉がきれいになった
と言われたのを覚えています

 Y子ちゃんの赤いカーディガンや
たぶん水色のスカートとか
女の子っぽい身なりにもあこがれていました
子どもなりにY子ちゃんが好きだったようです

いつものように二人で遊んでいたある日
どうも二人ともおしっこがしたくなって
路地裏でいっしょにおしっこをしたことがありました
もちろんY子ちゃんはしゃがんで、私は立ってです

「ひとがおしっこするのを見るとカラスになるんだよ」
とY子ちゃんが言うので
私は見ないと言いましたが
なんだかドキドキして
Y子ちゃんのおしりを見たくなりました

Y子ちゃんが幼稚園に行くことになり
それにあわせて引っ越すことになったのか
二人で遊ぶことはなくなりました
一年後に私も同じ幼稚園に行くことになったので
かばんとか内履き入れのお下がりをもらったときが
Y子ちゃんと会った最後になりました
今はどうしてるのかな

あ、私がY子ちゃんのおしりを見たかどうかですか?
それはもちろんカラスになってないですから
見てません
見てませんよ!