ビートルズ「イット・ウォント・ビー・ロング」

1963年はビートルズにとって事が動きはじめた大事な年でした

3月にデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」が発売されると

5月には3枚目のシングル「フロム・ミー・トゥー・ユー」が初の全英1位となり

7月1日に4枚目のシングル「シー・ラヴズ・ユー」を録音し

7月18日からアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」の録音に入ります

「ウィズ・ザ・ビートルズ」の録音は10月23日まで続きますが

これは録音に時間をかけたのではなく

ツアーやラジオ出演が忙しくてスタジオ入りする時間を取れなかったからです

そして「ウィズ・ザ・ビートルズ」制作中の8月には

大ヒットシングル「シー・ラヴズ・ユー」が発売されました

 

アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」は

イントロなしの「イット・ウォント・ビー・ロング」で始まります

ジョンがシャウトし、ポールのイェーがそれを追いかけ

中間部の少しホッとする部分ではジョージもコーラスに加わります

アルバムの冒頭を飾るのにピッタリの曲だと思います

あと、この曲に限りませんがモノラル版を聴いたことのない人は

一度モノラル版を聴いてみるのをお勧めします

初期ビートルズのステレオ版って真ん中がこんなにスカスカだったの?

と思うのではないでしょうか

 

(参考文献)

中山康樹「これがビートルズだ」(講談社現代新書)

大人のロック!編「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(日経BP社)