ビートルズ「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」

丘の上には鐘があった

でも鐘の音を聴いたことはなかった

あなたがそこにいたと知るまでは

と歌うミュージカルの劇中歌がオリジナルです

ブロードウェイ・ミュージカル「ミュージック・マン」で

田舎町にやって来たペテン師に恋するピアノ教師が歌います

残念ながら私はこのオリジナル曲を聴いたことはありません

 

これをペギー・リーがカバーし、それをポールが気に入って

デビュー前からレパートリーにしていました

ペギー・リーのカバーは「Latin Ala Lee!」収録曲で

Apple Musicで聴くことができます

そのペギー・リーの「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」ですが

なんとラテン・アレンジです

クレイジー・キャッツの映画とか昔の邦画の

ナイト・クラブのシーンに出てきそうな曲です

 

ビートルズの「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」は

アコースティック・ギター中心のアレンジで

コテコテのラテンではありません

それでもボンゴが大々的に使われていて

ラテン・テイストは残っています

あと、ジョージのギターがいいです

ギタリストとしてより

ソングライターとして評価されることの多いジョージですが

このギターを聴くとプロなんだなと思います

 

(参考文献)

中山康樹「これがビートルズだ」(講談社現代新書)

大人のロック!編「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(日経BP社)