夢か幻か

夢といったら普通は眠っているときに見るもので

目が覚めたときに夢は終わるものです

ところが、昨日の未明に見た夢は違いました

夜中にトイレに起きて、また床に就いたものの

すっかり目が覚めてしまい

眠れないかも、と思いながら目を閉じていました

それでもしばらくしてウトウトしてきたころ

薄目を開けた状態で夢のような光景が見えたのです

薄目を開けていると思いながら夢を見ている感じでした

 

その夢というのはこうです

私は地下鉄の階段のようなところを下へ降りていました

地下鉄にしては広い階段です

私が向かう方向には通勤時に見かけるような男女がいました

私は彼らの後ろ姿を見たり足下を見たりしながら

しかし横や後ろは見ないで、ひたすら下へ向かいました

もしかすると地獄へ向かっているのだろうかと思いましたが

不思議なことに恐怖は感じません

下へ向かうように指示や案内を受けたわけでもないのに

自然に下へ下へと向かいました

広かった階段は次第に幅が狭くなり、人も減っていきました

ついに階段は終わって平坦な細い通路になったとき

前を歩く人はいなくなり私が先頭のようになっていました

その細い通路を抜けると

突然、屋根付き競技場のようなところに出ました

屋根は半分くらい開いていて空が見えます

大きな天窓が開いているような感じでした

こんなに下へ降りてきたのに、なぜ空が…

と思ったところで私は眠りに落ちました