わが懐かしの中学時代(大江健三郎編)
私は中学では割と国語が得意でした
そのせいか、ある国語の先生に気に入られたようで
その先生は私を大江健三郎と呼ぶようになりました
「◯◯、お前は風貌も文章も大江健三郎に似ている」
と言われても、読んだことがないし顔も知りません
ただ当惑するしかありませんでした
それでも先生はお構いなしで
「大江健三郎、次を読め」とか言うのです
アニメとかドラマならある話かもしれませんが
現実では珍しいことではないかと思います
まあ、私は大江健三郎に興味はありませんでした
それでも頭の片隅に記憶が残っていたのでしょう
大学生になると大江健三郎を読むようになりました
1980年ころ出ていた文庫本はすべて読み
ハードカバーも1、2冊読みました
「万延元年のフットボール」「洪水はわが魂に及び」を
夢中になって読んだのを思い出します
これで私が作家になっていたら
国語の先生に大江健三郎と呼ばれて作家を志したのです
とか言うところですが
残念ながら私が作家になるような兆候はありません