ビートルズ「ラヴ・ミー・ドゥ」

「マイルスを聴け!」で知られる中山康樹氏の

「これがビートルズだ」(講談社現代新書)のまね事です

 

公式アルバムで聴ける「ラヴ・ミー・ドゥ」には次の4つのバージョンがあります

1 アルバム・バージョン 「プリーズ・プリーズ・ミー」などに収録

2 シングル・バージョン 「Past Masters,Vol.1」に収録

3 ピート・ベスト・バージョン 「アンソロジー1」に収録

4 ライブ・バージョン 「Live At The BBC」に収録

 

シングル・バージョンのドラムはリンゴが叩いてますが

アルバム・バージョンのドラムはセッション・ドラマーだという話は有名です

違いはタンバリンが入っているかどうかで

タンバリンありがアルバム・バージョン、ないのがシングル・バージョンです

どっちがいいかは好みだと思いますが

私は聴きなれたアルバム・バージョンがしっくりきます

 

中山康樹は「ラヴ・ミー・ドゥ」を凡曲、凡演と断じていて

ビートルズがこの曲をデビュー曲に選んだ理由がわからない、とも言っています

私も初めて聴いたときはシンプルなのが取り柄のつまらない曲だと思いました

ハーモニカで始まるのが当時としては斬新だったという話も

今となっては実感がありません

「ハーモニカを録音するのはリバプールで俺たちが初めてだった」みたいなことを

ジョンが言っていたのを考えると

やはりハーモニカが入る曲は珍しかったのでしょう

新しさのあるオリジナル曲でデビューしたい、というのが

ジョンをはじめメンバーの願いだったのだと思います

 

(参考文献)

中山康樹「これがビートルズだ」(講談社現代新書)

大人のロック!編「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(日経BP社)